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 「日本はずいぶんうるさいですね」

　日本に来てから１週間たちましたが、ジェーンは日本の町はアメリカの町よりうるさいということに気がつきました。古新聞や古雑誌を集めて、ちり紙をくれる「ちり紙交換」が一日に２−３回来て、「いらなくなった古新聞、古雑誌がございましたら、お知らせ下さい」などと言ったり、八百屋さんや果物を売る人がトラックで来てラウドスピーカーを使って宣伝するので、かなりうるさいです。小学校や中学校の近くでは、先生が生徒に指図する声がラウドスピーカーからよく聞こえて来ます。

　町へいってもいろいろな騒音を耳にします。駅では、「危険ですので、白線の内側までお下がりください」とか「まもなく電車がまいります」とか一日中うるさいです。駅の近くで広場があるところでは、トラックからラウドスピーカーを使って政治の話をする人の声などが聞こえます。パチンコ屋からはパチンコの玉の音や大きな音の音楽が聞こえて来ます。バーゲンセールをやっている店では、「このハンドバッグはグッチのハンドバッグだよ。一つ３０００円、安いよ。早く買ったほうがいいよ」などと店員が大きな声で売っている物の宣伝をします。アーケードのなかの店からはいろいろな音楽の音や、店で売っている物を紹介する声などが聞こえます。

　選挙がある時はもっとひどいです。朝７時頃から、候補者がラウドスピーカーのボリュームを大きく上げて、「皆様、お早うございます。朝早い出勤ご苦労様です。こちらは自民党の田中博です。よろしくおねがいいたします」などと叫ぶように話します。日曜日の朝遅くまでゆっくり寝たいと思ってもラウドスピーカーの音で起こされてしまいます。

　ジェーンが知っている日本人はみんなとても静かなのに、日本の町のなかはとてもやかましいです。ちり紙交換が来てとてもうるさかった時ジェーンはお父さんにちり紙交換の声がうるさいかどうか聞きました。お父さんは、「そう言われてみると、確かにうるさいね。でも、みんなはうるさい音に慣れてしまって、何とも思わないのかもしれないね」と言いました。ジェーンは、うるさいと思ったらちり紙交換をしている人にはっきり言ったほうがいいと思いました。

イジケビッチ


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