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第
5
日
目
グラナダ
〜アリカンテ〜
ヴァレンシア
朝食
の
あと
すぐ
、 560
キロ
の
長い
バス
の
旅
に
なる
。
運転
手
は
マドリード
から
ずっと
同じ
フラン
シスコ
さん
という
ラテン
気質
そのもの
の
明るい
おしゃべり
な
おじさん
だ。
みんな
が
あちこち
で
ちゃんと
集合
時間
を
守っ
て
バス
に
乗ろ
うとしても、
添乗
員
さん
が
あせっ
て
い
ても、
どこ
にいって
い
た
の
か
遅れ
て
やって来る
の
が
この
フラン
シスコ
さん
だ。
ラテン
人
は、
できるだけ
仕事
をせず、
延ばせる
仕事
なら
今日
やら
ない、
それ
で
空い
た
時間
は
おしゃべり
に
費やす
、 という
の
が
ポリシー
とか。
銀行
員
や
役人
は9
時
に
出勤
して10
時半
に
朝食
休憩
を
取り
、 3
時
に
退勤
する。
昼食
を
とっ
て
昼寝
をし、
夕食
は9
時
、 10
時
に
なり
、
午前
3
時
ごろ
まで
起き
て
いる
ため
、 1
日
5
食
位
食べる
そう
だ。
まことに
羨む
べき
生活
スタイル
だ。
これ
では
国
は
発展
しないだろうが、
豊か
な
人生
を
過ごせる
こと
、
請け合い
だ。
フラン
シスコ
さん
は
ずっと
運転
中
も
独り言
をいい
続け
、
渋滞
すると 「ピオ、 ピオ」 と
言い
、
客
が
バス
を
乗り降り
する
とき
は、 「オラ」 と
声
を
かけ
愛想
が
いい
。 「アスタマニアーナ」 は
日本語
で
何
と
言う
かと
聞い
たり、
サービス
精神
もある。
添乗
員
さん
が
退屈
しのぎ
に
持っ
て
き
て
くれ
た
テープ
で
お気にいり
だった
の
はウインナワルツで、
乗客
は
しばし
ワルツ
の
鑑賞
に
お
付き合い
させられた。
長い
バス
の
旅
の
間
、
添乗
員
さん
が
かけ
て
くれ
た
スペイン
に
ちなん
だ
曲
の
数々
、
つまり
アランフェス
協奏曲
や
アル
ハン
ブラ
の
思い出
、
スペイン
組曲
、 セビリヤの
理髪
師
、
カルメン
等
などで、
それ
を
聞い
て
単調
な
風景
の
慰め
とした。
右手
に
地中海
が
ちらちら
見える
よう
に
なっ
た。
海
は
天候
の
せい
もあって
灰色
に
霞ん
で
いる
。 コスタデルブランカという
あたり
だ
そう
だ。
海岸
沿い
を
走る
と、
なんと
砂浜
で
日光浴
をしたり、
泳い
だりして
いる
人
たち
がいる。
コンドミニアム
も
たくさん
建っ
て
いる
。
椰子
の
並木
に
サボテン
も
南国
らしい。
もっとも
サボテン
は
アル
ハン
ブラ
にも
たくさん
生え
て
い
たけど(
実
が
食べ
られる
ん
だという)。
あと
ハイビスカス
も
咲い
て
い
た。
半袖
シャツ
が
ちょうど
よい
位
の
気候
である。
アリカンテという
リゾート
地
の
ホテル
で
昼食
。
明るく
きれい
で、
フロント
には
リンゴ
や
カボチャ
を
積み上げ
て、
盛り花
の
よう
に
飾っ
て
ある
。
ここ
での
食事
は
海老
や
イカ
の
入っ
た
ブイヤベース
に
平目
の
フライ
に
ジャガイモ
と
インゲン
の
煮込み
、
アイスクリーム
といった
もの
で、
とても
おいしく
久しぶり
に
満足
した。
家
から
持参
した
醤油
が
役立っ
た。
海岸
に
近い
ので、
食後
に
バス
に
乗る
までの
僅か
な
時間
で、
走っ
て
海
を
見
にいった
人
たち
もいた。 20
分
ぐらい
添乗
員
が
裁量
して
くれれ
ば
いい
のに。
何しろ
バス
に
乗る
時間
が
長く
て、
みんな
厭き
厭き
して
いる
ん
だから。
ほか
の
旅程
では、
ここ
に
泊まる
こと
もある
そう
で、
見所
も
多い
の
だろう。
グラナダ
から
バレンシア
に
向かう
道
は、
アーモンド
畑
から一
面
の
オレンジ
畑
に
変わる
。
まだ
ほとんど
は
青い
実
だが、
たわわ
に
オレンジ
が
実っ
て
いる
。
その
割
には
畑
で
働い
て
いる
人
は
ほとんど
見かけ
ない。
こちら
では、
あまり
作物
に
手
を
かけ
ないらしい。
とにかく
見渡す
かぎり
オレンジ
の
木
だけの
道
を
しばらく
走っ
た。
オレンジ
畑
に
囲ま
れた
ヴァレンシア
の
街
に
入る
。
ここ
が
また
、
古式
ゆかしい
建物
の
並ぶ
、
美しい
街
で、
中央
に
噴水
のあるレーナソフィア
広場
、
そこ
を
取り巻く
古い
城門
や
建物
が
皆
立派
だ。
暑い
ので
カフェ
で
コーラ
を
飲み
、
お菓子
屋
さん
や
肉
屋
さん
を
覗い
て
歩く
。
この
地方
産
の
太く
て
大きな
アスパラガス
を
買う
。
オレンジ
一
個
まるごと
砂糖
漬け
にした
もの
が
ウインドウ
に
飾ら
れて
い
た。
ジャム
は
甘
そう
なので
やめる
。
現地
の
ガイド
さん
に
連れ
られて
街
を
歩き
、
偶然
祭り
の
山車
を
制作
中
の
作業場
に
入れ
て
もらっ
て、
見せ
て
もらう
。
なんと
テーマ
が
日本
で、
なん
か
中国
風
な
女の子
が
唐
傘
を
さして
その
足元
には
ラジカセ
や
電化
製品
を
並べ
、
漢字
で
株式
会社
と
書い
た (
つもり
?)
張り
物
があって、
造っ
て
いる
おじさん
は
にこにこ
と
自慢
げ
である。
祭り
は
まだ
半年
も
先
の
こと
らしいが、
コンテスト
に
優勝
すれば、
博物館
入り
する
の
で、
町中
たいへん
力
を
入れ
て
いる
そう
だ。
日本
から
見物
に
来る
人
も
増え
て
いる
そう
だ。
祭り
の
様子
は
日本
の
テレビ
でも
見
られるとか。
古い
教会
や
女性
の
ため
の
福祉
施設
だった
所
を
見
て
歩く
。 というと
何
て
云う
こと
も
な
さ
そう
だけど、
そこ
だけでなく、
駅
も
郵便
局
も
役所
も
みな
、
宮殿
の
よう
に
立派
で
優雅
な
建築
物
な
の
だ。
日本
の
アメリカン
スタイル
の
ビル
を
思う
と、
なんと
そっけ
なく
簡素
な
箱
かと
比較
して
しまう
。
ま
、
土地
も
広い
し、
平坦
で
人口
が四千万とくれば
横
に
広い
建物
が
いくらでも
造れ
た
の
だろう。
植民
地
から
富
も
集め
て
い
たしね。
たいてい
は18
世紀
ごろ
の
建物
だが、
城門
は
もっと
ずっと
古い
らしい。
この
城門
に
囲ま
れた
部分
が
旧
市街地
で、
観光
客受け
する
場所
だ。
噴水
の
傍ら
に
じっと
立っ
て
動か
ないパーフォーマーがいる。
彫刻
かな
ん
かと
思っ
たら、
煙草
を
吸っ
て
い
た。
こちら
の
大道芸
人
は、
あんまり
芸
をしない
の
も
のんびり
した
お
国柄
らしい。
この
日
は
時間
に
ゆとり
があった
の
で、
ホテル
が
町中
だったら
自由
行動
できた
の
だろうが、
あいにく
と
郊外
の
空港
近く
の
ホテル
だった
ため
、
それ
は
叶わ
なかった。
ホテル
に
着い
てから
みんな
隣
の
コンビニ
で
土産
や
菓子
、
飲み物
、
つまみ
などを
買っ
て
ホテル
の
部屋
で
のんびり
飲み食い
した。
だって
、
ほか
に
やる
こと
が
ない
ん
だ
もの
。
でも
、
土産物
屋
と
違う
こちら
の
安い
日
用品
を
買う
こと
が
でき
た
の
は
良かっ
た。
メリアコンフォートという
新しく
モダン
な
ホテル
での
夕食
は、
水
とサングリアは
サービス
で
魚介
の
スープ
に
豚
の
塩焼き
、
焼き
トマト
、
ポテト
フライ
、
アイスクリーム
という
相変わらず
の
もの
だった。
この
頃
には
なんだか
体重
が
増え
た
よう
。
だって
毎日
高
カロリー
で
野菜
不足
な
ん
だ
もの
。
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