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チュウ太のウィーン日記


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2001年6月19日 火曜日

お待たせしました。
ウィーン大学の学生達のホームページ「ウィーン・Wien・Vienna」が無事完成しました。そしてアップも完了致しました。どうぞご覧下さい。「ウィーン・Wien・Vienna」はこちらです。

こうしてアップできてしまえば、あとはHPが自らを語ってくれる。学生達が何をどう伝えたいと考え、どう工夫したか、その成果がこのHPである。それぞれのページが各々の学生の個性を反映している。前回も書いたようにHPのいくつかは友人の手助けを得て完成されたわけだが、それでももとの作者の人となりが伝わってくるから面白い。学生の一人一人のプロフィールも書きたいところだが、プライバシーの問題もからんでくるので、ここでは学生達の集合写真だけをみていただくことにする。

残念ながら1名欠席しているが、この顔ぶれ+1名でこのHPを完成させた。

このようにHPが完成してしまうと、ここに至るまでの途中の過程を逐一報告するのも不思議に色あせて感じられるが、実はこのHPの完成がそのままネット上での公開とはならなかった。先週の時点でHPの表紙作成者のC君がネット上へのアップまで引き受けてくれたものと思って安心していたところ、今日になって「最終的には全部を先生のサーバーに置いてもらう予定でした。だからアップはしていません。まだ全員のページが集まったわけではありませんが、半分の人のページはもうここに入っています。」とパソコンを指差す。よくよく聞けばフリーで提供されているサーバーを利用させてもらうのは不安だと言うのである。あくまでもフリーで提供されているものだから、いつストップされても文句は言えない。せっかく作った自分たちのHPがいつのまにかなくなってしまうというのは困る。「先生は以前、チュウ太に置くこともできるとおっしゃいましたよね。」と言う。なるほど、もっともな主張である。

というわけで、授業の最後にパソコンルームに行って、アップされたHPを皆で眺めようという本日の予定が急遽変更になった。まず学生達のHPのデータをすべて日本にあるチュウ太のサーバーに送り込まなくてはならない。もちろん、そこはインターネットの便利なところで、こうした遠隔操縦も可能である。ただ全員のデータを日本に送るとなるとかなりの時間を要するし授業時間内に終えることはできない。そのためその場でアップすることはあきらめ、いったんファイルの形で受け取り、ウィーンのわが家からアップすることにした。

前回話題にした著作権については学生達もよくわかってくれていたようだ。各人すぐにそろぞれの関係HPの責任者宛にメールで許可を求めたとのこと。ウィーン交響楽団やビール会社からは映像情報の利用やリンクに関する許可が得られた。そこでそれぞれのページに許諾をもらったことへの謝辞をいれることになった。

さて、応用日本語の大学での授業は今日が最後である。来週はわが家で日本食を食べながらの反省会(打ち上げパーティ)を予定している。そのため今日の授業の前半はことわざ・慣用句の授業にあて、後半に完成されたHPを皆で見ながら拍手で終わる予定だったが、学生達から私が宿題をもらって最後の授業を終えることになった。最後の最後でのどんでん返しに思わず苦笑したが、これがインターネットを利用した授業の怖さだとも言えよう。

☆一言メモ☆
無限の可能性を秘めている、しかし、どこまで展開できるかは最後の最後までわからない、それがインターネットを利用した授業なのかもしれません。そして授業にインターネットを利用するには、何よりまず、安心してパソコンが使えネットが使える環境が必要です。そんな意味ではウィーン大学でこの授業を担当できたことはいろいろな点で恵まれていたのだと思います。陰で支えてくださった多くの方々そして学生の皆さんに感謝します。


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